フェルデンクライス・メソッド  −Feldenkrais Method

 フェルデンクライスは単にボディワークではありません



行動に含まれる4つの要素

人間の行動には、

『運動 (呼吸や脈拍なども含む筋肉の活動)』 
『感覚 (五感を含む、あらゆる感覚)』 
『感情』 
『思考』
の4つの要素が含まれています。

この4つは、お互いに深く影響し合い、
その人全体を作っています。


たとえば、喜び、不安、緊張などの感情が、
筋肉の緊張度合や、呼吸や、脈拍など
体に影響しているという、経験があると思います。


逆に、体の状態で、
気分や、感情や、考え方が変わることがあると、
気づいたことがあるかもしれません。



1つが変化すると、全部が変わります

この4つは、つねに影響し合います。

どれか1つが変化すると、
必ず他の3つにも影響があります。


『運動』の機能が変化し、機能が高まった時、
他の3つの要素にも影響を与え、

結果的にその人全体が向上します。

創始者モーシェ・フェルデンクライスは、
人間を全体としてとらえ、
その人全体の機能の向上を目指していました。

全体を高めるために、
『運動』 という、1つの要素を使っているのです。



では、なぜ 『運動』を選んでアプローチするのでしょう?

『運動』 は、この中で一番自分でコントロールしやすいのです。

気持ちや考え方を変えようと思っても、
どうしたらいいのか、困ってしまいますね。

感覚も、自分で変化させるのは困難です。



この4つの要素は、セルフイメージを作ります

誰でも 『自分がどんな人間なのか』 という、
自分に対するイメージを持っています。

『自分は何ができるのか、何ができないのか』
『どんなことが好きなのか』
『どんなことに興味があるのか』

人は、そのセルフイメージ以上のものには なれません。


逆に、セルフイメージによって、
自分の限界を勝手に設定してしまっている、と
言えるかもしれませんね。


もし、自分に対するイメージが変化し、広がれば、
その人の可能性も大きく広がることになると思うのです。

これが、私がフェルデンクライス・メソッドに大きな可能性を感じる理由です。



私の師匠、ジェレミー・クラウス氏の言葉です。

『このメソッドは、深い次元で人を動かし、人生を豊かにします。』


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