フェルデンクライスメソッドは学習法なのです
学習するとは?
モーシェ・フェルデンクライスは、著書の中で『いかに学ぶのか』ということに何度もふれています.
学校の勉強に限らず、
人は一生何かを学んで、自分を豊かにすることができます。
フェルデンクライス・メソッドは、フェルデンクライス博士が示した 学び方を学ぶ方法でもあります。
『学習するということは、
すでにやり方を知っていることを、他のやり方でもできるようになること。
やり方がたくさんある程、選択の自由が大きくなる』
と、モシェは書いています。
『1つのやり方しかできないのは、機械と同じ。
いくつかの選択肢の中から自由に選ぶことで、より人間らしくなる。』
でも、たくさんの選択肢を持つためには、
その微妙な違いがわからなくてはなりません。。
小さな違いに気づくための法則
『ウェーバー・フェヒナーの法則』というのがありますこれは、元々そこにある刺激と 刺激の変化に気づくことの関係をしめします。
明るい部屋でろうそくを灯しても、
明るさの違いに気づくことはできません。
でも、暗闇では、明るさの変化に気づくことができます。
元々ある刺激が大きいと
小さな変化に気づけないのです。
努力や刺激を小さくすることによって、
小さな違いを区別する感受性を高めることができます。
フェルデンクライスのレッスンに応用
フェルデンクライスのレッスンは、この法則を利用して、
努力を最小限に減らすことによって
動きの小さな感覚の違いを捉えます。
そうすると、
自分がいつも習慣にしてしまっている
必要のない動きや努力に気づいたり、
別のやり方があることに気づいたりします。
努力を減らして、感受性を高め、
小さな違いに気づき、たくさんの選択肢を持つ。
『make the impossible possible, the possible easy, and the easy elegant!』
モーシェ・フェルデンクライスの言葉です。不可能を可能に、可能なことは簡単に、そして簡単にできることは、エレガントに。
今までできなかったことが できるようになる。
できるようになるだけではなく、
次はもっと簡単にできるようになる。
簡単にできるようになったら、
より洗練されたやり方で、エ
レガントに楽しく快適にできるようになる。
そうやってクオリティを高めていく。
これは、何かを学ぶ過程であり、
きっと人間が進化してきた過程でもあると思います。
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